つみたてNISAコラム

「つみたてNISA」候補ファンド公表、フィーレベルカテゴリーで分析!!

 金融庁は10月2日、2018年1月から始まる「つみたてNISA」候補ファンドの一覧を公表した。公表されたファンドは、「つみたてNISA」の要件を満たす具体的なものとして、各金融機関から届け出があったものである。同3日時点の届け出ファンド数は105本で、内訳はインデックス型が91本、アクティブ型が14本。金融庁がインデックス型をメインに打ち出していたことから、インデックス型が全体の8割超と多数を占めた。

 「つみたてNISA」に関しては、金融庁が低コストを主要条件として打ち出し、具体的な基準を示したことが話題となった。そこで、今回公表されたファンドについて、コスト面からの分析をしたい。モーニングスターでは8月下旬から、信託報酬率の見える化指標「モーニングスター・フィー・レベル」を公表している。分析に当たっては、同指標上のカテゴリー「フィーレベルカテゴリー」を使用した。

「バランス」「国内株大型」「先進国株式」のパッシブ型で7割超

 まず、届け出ファンド105本を、フィーレベルカテゴリー別に分けると次のようになった(図表1参照)。「バランス」「国内株大型」「先進国株式」のパッシブ型が全体の7割超となった。

図表1:つみたてNISA候補ファンドのフィーレベルカテゴリー別内訳
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各カテゴリーともに平均を大幅に下回る

 次に、対象外6本と未設定1本を除く98本を対象として、候補ファンドのフィーレベルカテゴリー別の信託報酬の平均を算出し、所属するフィーレベルカテゴリー全体の平均と比較すると図表2の結果となった。

図表2:つみたてNISA候補ファンドのフィーレベルカテゴリー別平均コスト
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 対象ファンドは、金融庁が掲げた基準を満たしているため、相対的に低コストであるのは当然であるが、各ファンドとも所属するカテゴリー平均を大幅に下回っていることが分かる。今後、つみたてNISAの開始とともに、ファンド選択の際の低コストに対する意識は一段と高まろう。つみたてNISA候補ファンドの平均値が、それぞれのカテゴリーにおける基準になっていくとみられる。

各カテゴリーの低コスト上位ファンドは?

 最後に、ファンド本数が20本以上ある「バランス・パッシブ」「国内株大型・パッシブ」「先進国株式・パッシブ」について、主な低コストファンドを挙げると以下となった(図表3参照)。これらのファンドは、つみたてNISAの中心的なファンドとして関心を集める可能性がある。
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 なお、「新興国株式・パッシブ」では「Smart-i 新興国株式インデックス」「つみたて新興国株式」「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」「iFree新興国株式インデックス」の4本が信託報酬等(税込)0.37%でトップ。「バランス・アクティブ」では「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」が同0.24%でトップ。「国内株大型・アクティブ」では「年金積立Jグロース」が同0.89%でトップ。「国内株小型・アクティブ」では、「ひふみプラス」と「ひふみ投信」が同1.06%でトップ、「先進国株式・アクティブ」では「セゾン 資産形成の達人ファンド」が同1.35%でトップとなった。

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